口のうまい人に巻き込まれないための考え方と対処法

こんにちは🐨コアラです👍
職場でこんな経験、ありませんか?
「他の人がしたミスを自分のせいだと誤解され、誤解をとけない」「上司に報告したのに、報告していない・伝わっていなかったことにされる」「自分のものではないミスで注意されて、周囲から一方的に改善を求められる」──。
ASDやADHDの人はこんなふうに「言い返すのが苦手」な場面で損をしやすいです。
今回はそんな理不尽な責任転嫁から自分を守る方法を、心理学の視点も交えてお話しします😢
理不尽に責められるのは“あなたのせい”じゃない
ASD傾向のある人には言葉を正確に使うタイプの人が多くいます。
事実でないことは言わない(うまく言えない)し、大袈裟に言ったり遠回しに言ったりするのも苦手だったり。
でも職場で一緒に働く人(ASDでない)たちの中には「自己保身・自分の利益優先の立ち回りがうまい」、「その場の雰囲気」や「勢い」で話すのが得意な人もいます。
そういうタイプの人は無意識のでも“言葉の力”で相手を黙らせてしまうことがあります。
結果として「責任を押しつける」「自分だけ安全圏に逃げる」といったことが起こるのです。
でも、それはASDのあなたのコミュニケーション能力の問題とは言い切れません。
構造的にまじめな人ほど損をしやすい環境があるというだけのこと。

理不尽に巻き込まれるのは必ずしもあなたのせいじゃないかも?
「誠実な人ほど損をしてしまう仕組み」が原因かもしれません
なぜASDの人は“責任転嫁されやすい”のか?
一般的に責任転嫁をしがちな人の傾向として「感情・表情の演出が得意(自分は悪くない、被害者だという雰囲気を作り出すのが巧み)」や「周りを巻き込んで多数決にするのが得意」で場をコントロールするのがうまいという特徴があります。
保身や利得のために瞬時に嘘や正しくない表現でも罪悪感や躊躇なくスムーズに話すことができ、堂々と対応することができるため、一見「やましいことがない、正しいような」態度を演出するのが上手いのです。
一方、その人たちのように巧妙な嘘をつくことができないASD・ADHDの人には情報を「論理」や「事実」で整理するタイプが多いようです。
「ウソをつけない(つかない)」「正しい⇔正しくないの二極化で考える白黒思考になりやすい」「とっさに言葉に詰まったり、うまく伝えられなかったりしやすい」ので、事実と異なることを言われたときでもとっさに反論する、適切に自分の意見を冷静に伝えることが難しくなりがちです。
さらに脳科学的な視点からいうと強いストレス下では扁桃体(感情の中枢)が過剰に働き、言葉を整理する前頭前野の働きが一時的に弱まります。
つまり「頭では分かってるのに言葉が出ない」状態になりやすいのです。
結果として「反論できなかった=自分の日を認めた」と誤解されてしまうことも。

“反論できない”のは能力の問題じゃなくて生理的な反応なんです。
努力や訓練でなんとかなる問題じゃないから「はっきり言えないのが悪い」と自分を責めないで。
参考:不安障害の病態について|第106回 日本精神神経学会総会 教育公演|塩入俊樹(PDF版)
参考:ストレスを感じる前頭前野 ‑ストレス適応破綻の脳内機構‑|広島大学大学院 医歯薬学総合研究科 精神神経医科学 岡本泰昌(PDF版)
責任転嫁されそうになったときの3ステップ対処法
① 言い返すより「記録」を残す
まず大事なのは証拠(=記録)を残すことです。
その場で反論するよりも、あとで見返せる形に残す方が確実に自分を守れます。
たとえば業務上のメールやチャットなどで一言確認のメッセージを送っておくという方法もあります。

(口頭またはチャットなどでの個別の指示)
○○の件、××のやり方で進めてください。

(返信として、または全体や上司が閲覧できる場で返信)
[re:Aさん] 承知いたしました。○○の件、××のやり方で進めてまいります。
また進捗をご連絡いたしますので、引き続きよろしくお願いいたします。
指示が口頭で行われた場合なら、メールやチャットで進捗報告を兼ねた確認のメッセージを送っておきましょう。

[to:Aさん] お疲れ様です。先ほど口頭で(お電話で)ご連絡いただいた○○の件、ご指示の通り××のやり方で着手いたします。ひきつづきどうぞよろしくお願いいたします。
この一文だけで「相手の指示で行ったこと」の証拠がしっかり残ります。
反論ではなく「内容の確認」(復唱)として伝えれば、角が立たずに防御できます。
② 「感情」ではなく「事実」で返す
周囲をコントロールして味方につけ、相手に責任をかぶせようとする人は感情的な反応を引き出そうとします。
周囲の人が客観的に見たとき、感情的に反論する方に非があるように見えてしまうためです。
このように他者を「操作(manipulate)」して自分に有利な状況を作り出そうとする人を心理学の分野では「マニピュレーター」と呼ぶこともあります。
参考:相手の心をずる賢く支配する厄介者「マニピュレーター」に、あなた自身がなっているかもしれない – STUDY HACKER(スタディーハッカー)|社会人の勉強法&英語学習
参考:関わってはいけない! 心を操るマニピュレーターに注意 – 一般社団法人 日本産業カウンセラー協会ブログ 「働く人の心ラボ」

「あなたのために配慮した」「良かれと思って…」と言いながらとんでもないウソをつく上司や支援者(自称)に会ったこと、ありませんか?もしかしたらそれは「マニュピレーター」なのかもしれませんね…?
でもこちらが冷静に対処すればそのような策略は通じにくくなります。

いきなり「ちがいます!」と否定から入るより、「はい」「ご指摘ありがとうございます」などと肯定的なフレーズをはさむと印象が良くなるよ。「生意気😡」「口答えするな💢」と思われにくいのでおすすめです。
「主張」ではなく「整理」「確認」「再発防止のため」と冷静に前向きな軸で話すことで、防御が自然になります。

責任転嫁されるとムカつくかもしれないけど、そんなときこそ冷静な対応が「勝ち」だね!
③ 第三者を巻き込む・共有する
“一対一” “多対一”いずれの状況でもASDの人はコミュニケーション上で不利になりやすいです。
会話のテンポや表情の読み取りが難しいため、落ち度がないときでも口がうまく要領の良い人に押し切られてしまうことも。
さらにコミュニケーションが苦手で普段から周囲と良好な関係を築けていないと、周囲も責任転嫁する側の人に味方してしまい多対一の状況で袋叩き状態にされてしまい、言い負かされてしまうこともあるかもしれません。
そこで有効なのが「共有」という形で第三者を入れること。
報告メールやチャットを送る際に上司やリーダーをCCに入れておくだけでも効果があります。
この時の対象者はできるだけ、普段から公正で客観的な判断をする人だと安心ですね!
○○の業務の進捗を共有いたします。
・△△さんのご指示(××の方法で進める旨)で対応中です
・期限:●日▲時まで、また進捗をご報告いたします。
こうすれば「言った・言わない」問題を未然に防げます。

“書いて残す”ことで身を守ろう。沈黙より、1行の記録を。
ボイスレコーダーやスマートフォンの録音機能を生かす
どうしても「こちらから発信する(書いて伝える)」だけでは不安なときもありますよね。
特に上司や先輩から業務を教わっている状況のとき「指示の内容を忘れないため・あとで聞きなおせるように」ボイスレコーダーやスマートフォンの録音機能で会話を録音するのは不自然な事ではありませんし、利用したい理由も伝えれば職場でも許可してもらえるはずです。
「間違いがないか後で確認できるように録音してよいですか?」と伝えて録音させてもらうのも自分の身を守るために有効な手段のひとつかもしれません。
録音されているとなると不誠実な対応を行う人も慎重になり、対応が改善する可能性もあります。
上司や先輩の指示で行った業務に「そんな事指示していない」と言われたり、責任転嫁が続いて困っている場合はこの方法も検討してみてください。

耳からの情報が理解しにくい・記憶に残りにくい特性のあるASDの人なら、その旨を上司や支援者に伝えて録音機器使用の許可をとろう!
心がすり減ってしまったときにできること
理不尽なことが続くと自分が悪いような気がしてしまいますよね。
でも「言い返せなかった=負け」ではありません。
メモや報告を残すことも立派な防御です。
感情的に反応せずに距離を取ることも、冷静な強さなんです。
☝️🐨セルフケアのヒント:

戦わなくても自分の身を守れる方法を少しずつ増やしていこう😊
「事実をうまく伝えられずに誤解されやすい」ことを支援者に伝えて相談するのもいいと思う!🤔
まとめ:「言い返せなくても負けない」
”口のうまい人”に対しては“言葉の勝負”を避けるのがいちばんの防御です。
大丈夫。あなたの誠実さは沈黙でも記録でも、公平な人にはきっと伝わります。
口のうまい人に対する“防御”は言葉を使わなくてもできる🐨🌿
自分を責めずに「次はこうしてみよう」と一歩ずつ進んでいけたらいいですよね🐾
コアラも一緒に試行錯誤しています🐨🌿

このような対策を行っても責任転嫁が改善しない相手とは距離を置くことも考えてみよう。思い切って職場環境を変えてその人と関わらないようにするのも自分の身を守るためには必要かも🤔





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